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SCC

SCC(Squamous Cell Carcinoma)アンチゲン(squamous cell carcinoma related antigen) は、扁平上皮癌(Squamous Cell Carcinoma)の腫瘍マーカーです。

SCC腫瘍マーカーは、扁平上皮癌と呼ばれる種類の癌を検出するために用いられる検査項目です。扁平上皮癌は、皮膚、粘膜、呼吸器、消化器など、体のさまざまな部位に発生する可能性があります。血液検査でSCC抗原の量を調べることで、扁平上皮癌の有無の可能性を知ることができます。また、癌の治療中であれば、進行の度合い、治療効果、再発や転移の有無を確認するのにも役立ちます

2.5ng/mL以下

扁平上皮癌の腫瘍マーカー、値が高いほど扁平上皮癌の可能性は高いとされています。

●高値

[高頻度]子宮頸癌(扁平上皮癌),腟扁平上皮癌,外陰癌,皮膚癌,肺癌(扁平上皮癌) 

[可能性]食道癌,肺癌(非扁平上皮癌),上気道癌,頭頸部癌,成熟嚢胞奇形腫の悪性化,膀胱癌(扁平上皮癌,移行上皮癌),各種呼吸器良性疾患(肺炎,肺結核,慢性閉塞性肺疾患,気管支喘息),乾癬,天疱瘡 

 

 

(注) 喫煙が関係する肺癌には、主に以下の3つのタイプがあります:

  1. 扁平上皮癌(Squamous cell carcinoma):このタイプの肺癌は、喫煙と密接な関連があります。喫煙者に最も一般的な肺癌のタイプの一つで、肺の中央部近くの気管支に発生しやすいです。

  2. 腺癌(Adenocarcinoma):腺癌は肺の外側部分に発生することが多いです。喫煙者だけでなく非喫煙者にも見られるが、喫煙は腺癌のリスクを高めることが知られています。

  3. 小細胞肺癌(Small cell lung cancer):このタイプは非常に攻撃的で、急速に成長し拡がる傾向があります。喫煙が最も重要なリスク因子で、ほとんどの小細胞肺癌は重度の喫煙者に発生します。

これら3つのタイプは喫煙と関連していますが、その中でも特に小細胞肺癌と扁平上皮癌は喫煙と強い関連があります。腺癌も喫煙の影響を受ける可能性がありますが、非喫煙者にも比較的多く見られます。喫煙は肺癌の最大の危険因子の一つであり、肺癌の多くのケースにおいて主要な原因となっています。

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