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PIVKA-II

PIVKA-IIは、異常な血液凝固因子であり、健康な方の血液中には存在しません。

PIVKA-IIは、ビタミンKの代謝に関わる異常なタンパク質であり、肝臓癌で高頻度に発現します(protein induced by vitamin K absence or antagonist)。

そのため、PIVKA-IIは肝臓癌の診断や経過観察に役立つ腫瘍マーカーとして注目されています。

40mAU/mL未満

①肝細胞癌の診断補助 ②ビタミンK欠乏の診断

(注意)PIVKA-IIは、肝細胞癌の腫瘍マーカーとして用いられますが、薬の副作用や検査の薬との相性でも高値になることがあります。そのため、上昇している原因をきちんと見極めることが大切です。

●40~1,000mAU/mL(増加)

[高頻度]ビタミンK欠乏症(新生児,母乳栄養児,閉塞性黄疸,下痢,抗菌薬長期投与),肝細胞癌,慢性肝炎,肝硬変,ワルファリン服用、胆道閉塞 

[可能性]N-メチルテトラゾルチオール基(N-MTT基)をもつ抗菌薬投与,肝細胞癌以外の悪性腫瘍,肝内肝外胆汁うっ滞 (肝硬変や胆道閉塞患者では、基準値を超えることがあるため、注意が必要です)

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