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​エラスターゼ1

エラスターゼ1(elastase 1)は、膵臓で産生されるタンパク質分解酵素の一つです。

膵臓癌になると、エラスターゼ1が血液中に漏れ出すため、腫瘍マーカーとして測定することで、膵臓癌の早期発見に役立ちます。 

膵臓癌が疑われる場合、血液検査において膵酵素(アミラーゼ、エラスターゼ1など)や腫瘍マーカー(CA19-9、CEA、DUPAN-2、SPan-1)の数値が上昇していないかを確認することが重要です。

300ng/dL以下

膵炎および膵癌のマーカー。

ただし喫煙者では、基準値を超えることがあるため、注意が必要です。

●高値

[高頻度]急性膵炎,膵癌,慢性膵炎(再燃期) 

[可能性]膵嚢胞,膵外傷,ERCP後,消化管穿孔,腎不全,自己抗体 

●低値

[可能性]膵全摘後,慢性膵炎や膵癌による膵実質の荒廃 

 

(補足:エラスターゼ1は腫瘍マーカーとして使用されることがありますが、単独での診断は難しく、他の検査手法と組み合わせて使用されることが一般的です。例えば、膵臓癌の診断には、血液検査(血中膵酵素)、超音波検査、CT検査、MRI検査、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、病理診断(細胞診・組織診)などが行われます。)

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