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DUPAN-2

DUPAN-2 は、消化器癌の診断および治療効果判定に有用な腫瘍マーカーです。特に、膵癌、胆道癌、肝細胞癌の診断に有用とされています。

DUPAN-2 は、MUC1 遺伝子産物である糖鎖抗原です。MUC1 遺伝子は、正常な消化器管上皮細胞でも発現していますが、癌細胞では過剰に発現することが知られています。DUPAN-2 は、この過剰発現した MUC1 遺伝子産物を検出するモノクローナル抗体です。

DUPAN-2 の基準値は、150 U/ml 未満です。150 U/ml 以上の場合、悪性腫瘍の可能性が考えられますが、良性疾患でも陽性になることがあるため、注意が必要です。

150U/mL以下

肝・膵・胆道系悪性腫瘍の腫瘍マーカー。

ただし、肝炎患者、肝硬変患者、慢性膵炎患者では、基準値を超えることがあるため、注意が必要です。

●400U/mL以上(増加)

[高頻度]膵癌,胆道癌,肝細胞癌 

[可能性]食道癌,胃癌,大腸癌,急性肝炎,慢性活動性肝炎,肝硬変,胆道炎併発の胆石症

●150U/mL以上(スクリーニングとしての基準上限以上)

[高頻度]膵癌,胆道癌,肝細胞癌,急性肝炎,慢性活動性肝炎,肝硬変

[可能性]食道癌,胃癌,大腸癌 

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