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CEA

CEA は、癌胎児性抗原 (carcinoembryonic antigen) の略語です。

これは、胎児の消化管組織で生成される糖タンパク質です。正常な成人の血液中では微量しか存在しない。

CEA は、大腸癌、胃癌、肺癌などの消化器癌の腫瘍マーカーとして広く用いられています。大腸癌に反応しやすい腫瘍マーカーとして知られていますが、大腸癌、胃癌、肺癌、乳癌などでも増加することがわかっています。

5ng/mL以下

CEAの基準値は、検査法や試薬によって異なりますが、一般的には成人男性で0.0〜5.0 ng/mL、成人女性で0.0〜5.0 ng/mLとされています。

大腸癌をはじめとする腺癌のマーカー。癌細胞や炎症によって増加する。

●5~10ng/mL(軽度増加)

[高頻度]結腸・直腸癌,膵・胆道癌,肺癌,胃癌,甲状腺髄様癌,乳癌,泌尿器癌,子宮癌,肝細胞癌,食道癌,卵巣癌

[可能性]腹膜偽粘液腫,急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変,閉塞性黄疸,炎症性腸疾患,胃潰瘍,胃炎,憩室炎,慢性気管支炎,肺疾患,甲状腺機能低下症,腎不全,糖尿病,加齢,長期喫煙 

●10ng/mL以上(高度増加)

[高頻度]結腸・直腸癌,転移性肝癌,膵・胆道癌,肺癌,胃癌

[可能性]甲状腺髄様癌,ムチン性卵巣腫瘍 

 

(注意:CEAは、タバコや肝臓疾患、炎症性腸疾患などでも上がることがあり、「CEA高値=癌」とは限りません。)

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