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BFP

BFPは、塩基性フェトプロテインの略称で、胎児の血清や腸、脳組織中に存在するタンパク質です。

出生後、BFPは急速に減少しますが、肝臓癌、胆道癌、膵臓癌、肺癌、腎臓癌、膀胱癌、卵巣癌、子宮体癌、白血病などの悪性腫瘍において、再び高値を示すことがあります。

そのため、BFPはこれらの悪性腫瘍の診断や経過観察、治療効果判定に役立つ腫瘍マーカーとして利用されています。

75ng/mL未満

広範囲の悪性腫瘍の腫瘍マーカー。ただし、BFPの臓器特異性は比較的低く、肝炎や肝硬変、胆石症、子宮疾患、前立腺疾患などの良性疾患でも疑陽性になることがあります。

●血清BFP:75ng/mL以上(増加)

[高頻度]原発性肝癌,胆道系癌,膵癌,腎癌,前立腺癌,精巣(睾丸)腫瘍,子宮体癌,卵巣癌,肺小細胞癌,白血病 

[可能性]肝炎,肝硬変,胆石症,前立腺肥大症,子宮筋腫 

 

注意事項

  • BFPは、あくまでも補助的な診断ツールであり、単独での診断はできません。

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